RED EPIC Dragon 6K導入⑤
田舎のカメラマンがうっかり超高級カメラを手にしてしまって右往左往してるブログはこちらです。 今回はいよいよ撮影データを取り込んでからの編集に入ります。
今までのFS5でグレーディングを入れる時のワークフローでは主に下記の2種類を運用していました。
Aパターン(撮影素材が少なく使用するカットがほぼ確定している時)
メディアから作業用HDDに丸ごとデータをコピー
↓
コピーしたデータをFCPXで読み込み編集
↓
XMLで書き出してDaVinci Resolveで読み込む
↓
グレーディング後XMLでFCPXに戻して微調整・仕上げ
Bパターン(撮影素材が少なく使用するカットがほぼ確定している時)
メディアから作業用HDDに丸ごとデータをコピー
↓
コピーしたデータをDaVinci Resolveで読み込む
↓
グレーディング後各クリップごとにprores書き出し
↓
FCPXでproresを読み込んで編集・仕上げまで
このワークフローを変えずに行けると非常に色々と楽チンなんですが果たしてそううまく行くのでしょうか・・・
さて、撮影されたデータですがPCに接続するとこのように表示されます。
撮影クリップのR3Dファイルは[A001_0815AD・・・]フォルダの奥の方に入ってます。
メタデータとかもFCPXでは読み込み時に必要となることが多いので丸っとコピーしちゃいます。
その後まずはFCPXで読み込めるかチェック。 ところがいくらR3Dファイルまで潜っても読み可能なファイルとして表示がされません。 グーグル先生に聞いたらアップルのヘルプサイトをご案内いただきました。
どうやらRED用のコーデックを入れないと読み込めないようなのでRED本国HPに飛ばされました。
英語は苦手ですがdownloadとアップルのマークがついたRED APPLE WORKFLOW INSTALLERを早速ダウンロードからのインストール。
あら不思議。あっとゆう間に読み込めちゃった♪
そのままタイムラインにも乗るし編集もできちゃう。
どうやらAタイプのワークフローはこれでなんとかなりそうです。
もちろんFCPXでもR3Dデータのガンマやらカラースペースやらがいじれるのでそれなりに簡単なカラコレはできちゃう感じです。
一番の驚きはiso感度・色温度などなどいじくれてしまうという優れもの。
これでもう撮影時にやらかしちゃってもある程度ならなんとかなっちゃうわけですね!
あXあ、素晴らしきかなR3Dファイル!!!
さて、今度はDaVinci Resolveで読み込みます。
メディアプールにドラッグドロップでこれまたあっさり読み込み完了。
そこからタイムラインに乗っけていよいよグレーディングに入るわけですがここでいつもと違った作業が入ります。
いつもだとlogデータからベースになる3DLUTを決めて細かい調整を始めるのですがそもそもこのデータはRED RAWなので手順が少し変わります。
最初に触るのは一番左下のカメラのマーク「Camera RAW」
ここであらかじめ現像の大まかな設定を行います。
ちょっと気になる暗部のノイズもここでデノイズとOLPF補正でずいぶん気にならないレベルまで補正されます。
というわけでまずはFCPXで簡単に編集した動画がこちら
DaVinci Resolveで適当にグレーディングしたのがこちら
あくまでも元を生かした簡素なグレーディングしかしてないのですが色々弄ってて思ったのは、
ものすご〜く懐が深いというかなかなか破綻しないという感じですかね。 前々からグレーディング耐性ハンパないということは伺ってたのですがその辺りは想像以上に好印象でした。 これならいつもの繊細な色の調整が心置き無くできるという印象でした。 この辺りは流石のREDだなと思います。
問題のデータ量ですが両方の作業をして192G。レンダリングファイルなどいらないものを削除して最終的には130Gでした。 ある程度4K出しの事まで考えて書き出しをもっとスマートになるようにしていけばもうちょっとはマシにはなりそうですが、この勢いでは1案件1Tくらい考えておかないとやばそうですね・・・ 今後はこの辺りの運用方法もちゃんと考えておかないと一瞬でストレージがなくなっちゃいそうです。
「無駄なものは撮るなよ!!」
そんな風にカメラに叱られてるような気分になる結果でした。
というわけで次回はレンチも届いてネジも閉めれそうなので今度はあのレンズと組み合わせてみます♪